№119 丸亀市議会議員選挙が始まりました。投票日は4月18日、新聞記事からの考察。

現役ケアマネジャーで市議会議員の山口だいすけです。
人を笑顔にするために三楽創造〜自分が楽しく、みんなが楽しく、未来が楽しい〜を合言葉に笑顔いっぱい東かがわ市を走り回っています。


先日報告したように、丸亀市議会議員選挙がはじまりました。

今朝の地方紙に立候補者の一覧が掲載されていました。

候補者一覧

定数24に対して、現職20人、新人8人の激戦区になっています。
顔ぶれを見えると26歳から72歳までが立候補
性別比は 女性3+1=4 男性17+7=24(前半が現職、後半が新人)
平均年齢は56.3歳
新人の平均年齢が41.8歳

比較的若い人が多いみたいです。

気になったのは市長側

全市民に10万円を支給すると書かれてあります。
記事を見ると

費用は110億円かかるが、市内で消費してもらい2倍、3倍となって循環させることで、停滞する経済に元気を取り戻したい。

2021年4月12日 四国新聞15面より

この政策を掲げる首長候補者は何人か見た記憶がありますが、実現できたという記事を見たことがありません(もし出来ている地域があればお教えください)

応援・反対ではなく、一人の地方議員としての疑義をまとめます。
皆さんが「どうなるんだろう?」って話し合う時の参考にしてもらえればと思います。

10万円を生み出す財源は

総額110億がどれくらいの規模なのか。イメージしやすいように例を示します。
(東かがわ市であれば、自主財源が30億円台なので、3年分の収入に当たります)
別の自治体で聞いた話ですが、支援金は市が借金できる事業に当てはまらないため、保有する財源でやるしか無いと聞いた記憶があります。今から実施するなら貯金を意味する「基金」の活用が現実的かな?
こういう時一番多く使われるのが財政調整基金という財源です。
令和3年度の丸亀市の予算概要は次のとおりとなります。

写真は小さいので、ぜひ出典先のPDF「丸亀市 令和3年度予算案大綱」を見てください。

これによると令和3年度末残高として財政調整基金は16億2,161万円となっています。
これでは全く足りていません。

一般会計の基金総額(残高予定)は165億9,800万近くあるので、これを取り崩せば何とか捻出できるというレベルでしょうか。
でもこれをやると、これまでやってきたことだけでなく、住宅街や史跡、美術館などに当てるお金が消えることになります。
丸亀市はボートがあるので、その財源がどう使えるかなどは他市の私では判断できません。他の自治体では出来なかったことができる秘策が丸亀市には有るのかな。
元市議会議員ということなので、予算なども全て把握した上で実現可能と考えた政策だと思うので、東かがわ市でも取り組める内容かどうか内容を聞いてみたいところです。

丸亀市民の方は、この実現がもたらすメリット、デメリットをしっかり確認して投票に望んでいただきたいと思います。

市内循環の難しさ

こちらはシンプルに、市内だけの循環が難しいが解決策はあるのかという事です。
例えば・・・

現金で渡した場合
・貯金する
・市外で使う
・ネットで買物をする
この時点で市内循環になりません。

地域で使用できる商品券などを渡した場合
・全国チェーン店の店舗(スーパー等)で使用
・本社が市外にある店舗で使用
市内循環に見えますが、税金は本社があるところに行きますので、市に返ってくることはありません。市内でこれからも営業を続けてもらう(活性化や雇用の場所の確保)という意味では効果がありますが、市内の小中事業所にはメリットが弱いと言えます。

市内に本社がある中小企業のみで使用可能
これは市内企業を助ける方法としての効果があります。ただし使用する業種に差が出ることもあり、どこを対象に含めるのかといった協議も必要です。

このように一口で市内の消費といっても様々な検討が必要です。
自分が議員をしていると、昨年度この問題に何度も直面してきました。本当に難しい課題なんです。

結論

全ては他に影響の出ない財源があれば、ほぼ解決する問題です。
国と違って、市の借金は仕組みが違うから難しいんですよね。
まずはその財源がどうやるのか。そして市内で経済循環するための方法はなにか。
これを意識すればいいかな。

私もこの一週間、色んな情報を見ていきたいと思います。

それが将来の東かがわ市のためになると信じています。

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ABOUT US
山口だいすけ現役介護職議員
 政治家はいつから子どもたちがなりたくない職業になったのでしょうか。
政治家と言われて頭に浮かぶのは不正、
汚職、お金に汚い、年寄りが多い・・・多くはこんなイメージだと思います。
私は政治家のビジョンとして

『子どもの将来の夢第1位が「政治家」になる』

を掲げています。この夢を実現するために、子どもたちが憧れるような姿を見せ続けるだけでなく、大人たちに対してもう一度、政治家に対する信頼を取り戻す必要があります。
 そのためにも「真摯であること」を活動の軸とし、行政と市民を繋ぐかけ橋になるため『課題分析・実践・改革』を心がけていきます。
 山口だいすけは、全ての人が「笑顔」になるため3つの「楽しさ」を創る「三楽創造〜自分が楽しく、みんなが楽しく、未来が楽しい〜」を人生のミッションとし、政治家のビジョンを叶えるため働き続けることをお約束します。