№31 議会だよりはこれだけ変わった。意欲があれば変えていける議会広報紙の方法「議題編」

ここが変わった、議会だより「議題」

実は議会だよりは広報広聴委員会のメンバーが変わるたびに色々変わってきています。原稿を書くことも多く、最後まで印刷業者とレイアウトなどの打ち合わせも行うのが、委員長なので、思いが反映されやすい感じがします。
完全オリジナルというより、過去の広報紙をみて「これ、良いな」と思った取組みを今回復活させたり、再度使用した内容もいくつかあります。
ではスタートです。

自分の経験をノウハウに変えGIVEしている山口大輔こと「だいちゃん」です。

GIVEを習慣化するプレゼンターとして2021年から本格的に活動中です。

これは過去にもあったパターンですが、議題を羅列し概要を書いていく方式から、ピックアップした議案を各方式に変えて行きました。

個人的に羅列して文字ばかりで、かつこんなの知りたいのかなという疑問があったのも事実です。
例えばとある議会の時の様子。

議案第1号 東かがわ市税条例等の一部を改正する条例の制定について
議案第2号 東かがわ市工業等の資本投下促進条例の一部を改正する条例の制定について
議案第3号 東かがわ市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について

法令が変更したり、章立てが変わったことで条例変更を行う。こういうのはたくさんあります。
基本反対はできません。否決も可能ですが、法令が変わってるので、もし否決されたらその時点で今後の条例の使用ができなくなります。
この説明それぞれの議案ごとにする必要あるのかな・・・

それならそのスペースを他に伝えたいものを紹介するスペースに回したい!

過去にも同じ例があったので、最初苦言もありましたが結果として早期に変更することができました。この文書を整理して書くのが委員長の仕事の1つなので、反対する人がいたらその委員さんに文書構成もまとめてお願いしますと提案したのが良かったのかな?


最後のページに賛否票と言って議案の内容と、誰が賛成反対したかはわかるようになっています。

ピックアップについては色々パターンを考えましたが、今は委員長が知って欲しいなと思った内容を書くようにしています。
決して全部書くのがめんどくさいとかいう理由ではありませんよ(⌒-⌒; )

実はいろんなパターンを考えたり試してみたりしました。もし参考になればと思うので書いておきます。

  • 委員会全員に自分の伝えたいTOP3を出してきてもらい検討
  • 賛否が分かれたテーマについてピックアップ
  • 委員会付託がなかった内容から絞り込む 等

真面目な話なんですが、公的な記録というのは「議事録」になります。
広報紙や動画はあくまで情報発信の手段なんですね。
だったら「なになに??」って思ってもらうことが大切なんじゃないかなと考え、写真も使うようにしました。

もっと週刊誌風にしてみたいんですが、こちらもなかなか賛同が得られなくて( ; ; )
意外と実践している議会もあるんですよ。

写真の引用 まいどなニュース
「週刊誌の中吊り広告?いいえ、町議会の案内チラシです 攻めのアイデアで地方議会に活気を!」よりhttps://maidonanews.jp/article/13935396

これは正確には定例会案内チラシだそうです。個人的にはこういうの作ってみたいんですよね。
不真面目だと怒る人もいるかもしれないけど、これで新しい人が関心持てば広報紙やチラシとしては意味あると思うんですよね。
こういうことを理解してくれる議会だと色々改革できそうですよね。

本音を言えば・・・

これから毎回同じことを言うと思いますが・・・

もっとがっつりと変えたかったんです!


委員会でもかなりの意見や疑問を受け、抑えて抑えて出来たのが皆さんのお手元に届いた現物です。
自分の広報誌ではないのですし、協議して作る物なのでそこは自重しています^^;

本当は約2年かけて少しづつ変化させたことなんか、最初っから出来たんです。
あとはその検証をしながら良いものに変えていく作業がしたかった・・・

民間企業のプロジェクトチームなら当たり前に出来ることが、出来ない場所もあるんだなと感じています。

でもこんな発想についてきてくれて、時には応援し、時には急ぎすぎだと手綱を引いてくれた委員の皆さんには今は感謝でいっぱいです。

その時世界が違って見えた。広報が変われば議会が変わる

1期生の時、東京で受けた研修で衝撃を受けました。それがこちら

今の議会広報は、議員が言いたいことだけ書く紙面になっている。
それでは誰も読もうとは思わない。
読むのは政治に関心がある人だけで、新しい層には絶対に届かない。
一番公的で多くの人に届く広報紙を、本気で読んでもらうものにしていくことが最大の議会改革だ!

この通りの言葉ではなかったですが、僕の耳にはこう変換されて聞こえてきました。

徹底的な相手目線、読者目線。

  • 知りたいのは委員会名ではなく、話し合った内容だ
  • 話したことはどうでもいい。結果を受けどうしていこうかが重要
  • 過去の情報ではなく、未来の展望
  • 人は文字から読まない。写真とタイトルをみて興味がなければ去っていく
  • 読者に想像の余地を。そのためには文字ではなく余白が大切

この他にも色々説明を受けました。議会だよりで採用されなかった考えをブラッシュアップして行ったのが今の僕の広報紙です。これからも改革は続けて行きます。


この後も有料セミナー(参加費は自費)や先進地の視察に訪れさまざまなものを吸収してきました。

個人をどれだけ知ってもらっても何も変わりません。議会という政治の場所をみんなが理解してくれなければ、この業界に未来がないからです。
大好きな議会という場所をもっとみんなに知って欲しい。
仲間たちがこれだけ頑張ってるんだよというのを、一番公平に広く届けられるのが議会だよりだと思ってます。

あと1号。
しっかりと作って次に委ねて行きます。
まだいくつか連載して行きますが、最後に、もっとしてみたかったこと、そして諦めた思いを書く予定です。広報紙シリーズお楽しみに(^^)


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ABOUT US
山口だいすけ現役介護職議員
 政治家はいつから子どもたちがなりたくない職業になったのでしょうか。
政治家と言われて頭に浮かぶのは不正、
汚職、お金に汚い、年寄りが多い・・・多くはこんなイメージだと思います。
私は政治家のビジョンとして

『子どもの将来の夢第1位が「政治家」になる』

を掲げています。この夢を実現するために、子どもたちが憧れるような姿を見せ続けるだけでなく、大人たちに対してもう一度、政治家に対する信頼を取り戻す必要があります。
 そのためにも「真摯であること」を活動の軸とし、行政と市民を繋ぐかけ橋になるため『課題分析・実践・改革』を心がけていきます。
 山口だいすけは、全ての人が「笑顔」になるため3つの「楽しさ」を創る「三楽創造〜自分が楽しく、みんなが楽しく、未来が楽しい〜」を人生のミッションとし、政治家のビジョンを叶えるため働き続けることをお約束します。