No.40 PCR検査は意味がない?県内の高齢者施設職員に一斉検査。一回整理してみよう。

香川県では高齢者施設でクラスターが発生しています。
同業者として、早期の回復と職員さんの負担が少しでも軽減されることをお祈りしています。

そんな時、高齢者施設職員約15,000人を対象にしたPCR検査を実施する方向で検討しているという記事が新聞に出ました。

2021年1月22日 四国新聞1面より

一部で批判的な意見も出ています。ただ世間の人の意見はこの際横におきます。
だって僕は検査対象という当事者になるかもしれないからね。
感情ではなく冷静に考えてみよう。

自分の経験をノウハウに変えGIVEしている山口大輔こと「だいちゃん」です。

GIVEを習慣化するプレゼンターとして2021年から本格的に活動中です。

問題は検査の精度

1番の問題は、検査の精度が100%でないこと。

ちょっとまとめてみました。

精度だけで考えたら、150人近く感染報告が出ます。あくまで数字上の計算なので実際はこんなに出ないかもしれません。
でも感染してるのに陰性と出る(偽陰性)人がいるので、陰性だから大丈夫ってわけでないんですよね。正直検体を取った瞬間の結果であって、その後1分後に罹患する可能性だってあります。
本気で洗い出しをやるなら、数回にわたって検査を繰り返さなければ意味がないんですよね・・・

ただ偽陽性が出た時に起こる介護崩壊対策をどこまで考えてるのか。
ちなみに僕も居宅介護支援事業所を経営してますが、ヒアリングも来てません。大丈夫か??

効果があること

2つメリットがあります。
1つ目は、感染してる人を掘り起こせること。無症状の感染者が確定することで早期の予防ができます。
2つ目は予算がつくこと。個人的には感染リスクや、その他の接触者にも当てはまらなかったけど検査をしたいってケースが自己負担せずにすむこと。これは一括検査をやめてその予算を介護施設の感染対策として組み替える必要があるかもしれない。でも実は一番ありがたい。

否定派の人もこの効果だけは理解して欲しい。これは現場で仕事をしていると感じていることだから。

とんでもない悪影響が出ること

偽陽性で感染していない人が確定された場合、確実に介護崩壊が起こります。
体操の内村航平さんが偽陽性だったときのことを思い出して欲しい。

介護業界でも間違いなく県内でパニックが起こるけど対策はできてるんだよね・・・
繰り返すけど、居宅介護支援事業所を経営してる現場だけどヒアリングは来てないからね。

さて、どうなるかと言うとこうなります

①陽性と出る(疑陽性)
②濃厚接触者を調べる。この時点で施設の利用停止
③利用していた全要介護者、要支援者、予防支援者が自動的に全てのサービス利用が停止
④家族支援以外の対応不可。家族が対応した時点で仕事先での就業に影響が出る可能性あり(コロナに感染している可能性が出るため)
⑤施設が受け入れ停止になるので収益が減収。内部留保がないと倒産リスクあり。風評被害も出る。
⑥サービスを受けられない利用者さんで体調不良者が出てくる。衛生状態や栄養状態も低下。
⑦状態悪化になり、入院。関連死が増える。
⑧精神的負担から職員が離職。事業所の維持が困難に。

こうならないように、即発表は控える。陽性陰性に限らず数回の検査の実施。万が一疑陽性だった場合の損金負担。その後の風評被害による見舞金の用意、仕事を休む事になった家族への補償・・・
そこまで考えてるんだよね。

悪く聞こえたら申し訳ないけど、飲食店でコロナウイルスの要請が出たと言うレベルですまないパニックが起こります。
一定期間お店閉めたら、お客さんがガチで死に直結するリスクを持ってます。
頼むから現場にヒアリングして欲しい。何が本当に必要と感じているのか。

何度も言うけど全てが悪いわけでない

介護業界に対する検査費用を国や県が予算化する。これはとてもありがたい申し出です。
受けたいと思うときに、介護や医療業界の方は全て公費で受けさせてあげて欲しいと心から思います。
経済を回すという対局にいる、預かった人の命を左右する仕事だからです。

最後にこの計画を考えた行政の方に質問です。

居宅計画を作成するケアマネ以上に、居宅サービスに関する在宅介護を取り巻く環境を網羅した人はいないと思います。そこにヒアリングもせずにどうやってこれでいこうって考えたのでしょうか。
うちは小さい事業所なのでヒアリングきてないけど他には聞いてるよって言うなら安心です。

ただうちの事業所、県内で唯一、政治と介護現場の両面を見れる珍しい事業所だと思うけど、その立場で見たら不安しかないです・・・

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2件のコメント

PCR検査を継続的に実施する事です。今のコロナの学術的、臨床的に不確実です。今陰性が直ぐに陽性になる可能性があるからです。継続的の時間間隔は毎週?毎日? ただ実施してあの時陰性だから安心と吹聴するのなら費用の無駄と思います。

新聞報道なので詳細な手法は分かっておりません。ただクラスター施設で何度も検査し直すことで再度要請報告が出ていることから、本気でするなら継続して確かめていかないといけないのは間違いありません。
パフォーマンスになると混乱だけが増えるのでそれだけは現場としてやめてほしい。
その予算はありがたいので、緊急時などすぐ無償で検査できる予算に回してほしいところです。

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山口だいすけ現役介護職議員
 政治家はいつから子どもたちがなりたくない職業になったのでしょうか。
政治家と言われて頭に浮かぶのは不正、
汚職、お金に汚い、年寄りが多い・・・多くはこんなイメージだと思います。
私は政治家のビジョンとして

『子どもの将来の夢第1位が「政治家」になる』

を掲げています。この夢を実現するために、子どもたちが憧れるような姿を見せ続けるだけでなく、大人たちに対してもう一度、政治家に対する信頼を取り戻す必要があります。
 そのためにも「真摯であること」を活動の軸とし、行政と市民を繋ぐかけ橋になるため『課題分析・実践・改革』を心がけていきます。
 山口だいすけは、全ての人が「笑顔」になるため3つの「楽しさ」を創る「三楽創造〜自分が楽しく、みんなが楽しく、未来が楽しい〜」を人生のミッションとし、政治家のビジョンを叶えるため働き続けることをお約束します。