こんなことがありました
12月議会が無事閉会しました。
今回東かがわ市となってから初めてのことが議会で起こりました。
それが市長による一般質問を行った議員への反問の行使です。
通常本会議や委員会において、議員は質疑や質問を行い、行政の監視をおこない調査をしたり、議案の賛否を決定しています。
「反問」とは、その質疑や質問の論点や争点に不明瞭や疑義がある場合、市長等が問い返すことができる権利です。
東かがわ市議会では、平成25年7月1日に議会自ら作り上げた「議会基本条例」に市長等がこの権利を持てるよう決定しています。
”東かがわ市議会基本条例 第6条2項 議員の質問等に対して議長又は委員長の許可を得て、質問等の論点及び争点を明確にするために反問することができる。”
悪い意味ではなく、お互いに論点を整理して議論することで、より前向きな討論をして行こうって仕組みです。
映像や議事録が公開されたらまたご報告したいと思います。
議会広報広聴特別委員会の委員長としてはどんな内容だったかの要旨は、議会だよりでも掲載したいと考えています。
あ、ちなみに市長が一般質問に対して行ったのは初めてのケースですが、実はこの反問の行使。
過去に職員が議員に対して使用したケースがあります。
一体だれがその最初の反問を受けたかというと・・・
はい、私です。
個人的には、今でもあの時の質疑は正しかったと思っていますし、自信を持って回答しています。
反問を受けたこのテーマは、その後も確認を続けていきました。
その為かもしれません。いろんな方にこの件について言われるようになりました。
関係していた職員の方に
「○○○(伏字)○○○」や「○○○(伏字)○○○」とか言われた事もありました。
職員の取り組みに疑問的な意見を口にすると職員サイドからこんな対応も受けるんだなと、今となっては懐かしい思い出でもあります。当時は結構心に突き刺さりましたが(^^;
これで対応を左右するつもりはありませんが、一生根に持とうとは思ってます。
元いじめられっ子出身なのでこういうのは忘れないのです、
世間では議員は上から一方的に発言しているように思われてるかもしれませんが、結構いろいろ言われて大変だったりするんですよ(^^;
以下が当時の議事録です。この時は予算審査常任委員会で行った私の質疑に対して課長が反問されました。ちなみにここに出てくる職員さんは上記の伏字を言った方では無いことを明記しておきます。
予算審査常任委員会
1 日 時 平成30年9月6日(木)午前9時30分
2 場 所 東かがわ市議会委員会室
3 案 件 議案第4号 平成30年度東かがわ市一般会計補正予算(第2号)について
- ◯大森委員長 山口委員。
- 328:◯山口委員 マスターズが特別扱いということでお話がありました。ただ、先ほどから何度も午前中話しましたけど、結局のところその主催してる方たちは個人の集まりであって、そこの規約組織が全然話も無いような状態の大会としか僕は判断しておりません。東アジアマスターズ参加に関しても、各国のソフトボール団体の承認を得てるということなので、質問なんですけど、日本に関しては代表は小林様という形でここに名前が書かれてます。この方が何の代表であって、どういう組織の代表として加盟して、今回の日本チームはこの方にどういうふうに承認を得てエントリーされたのかを教えてください。
- 329:◯大森委員長 古市副主幹。
- 330:◯古市副主幹 まず小林さんにつきましては、今、横浜在住の方で、今現在、協会の審判部のほうで活躍されてる方でございます。この方につきましては、日本ソフトボール協会からこのマスターズに関する選手の監督として、選手の選抜等一任されておるというふうに聞いております。
- 331:◯大森委員長 山口委員。
- 332:◯山口委員 話してる方は分かると思うんですけど、僕ら協会と言われても分かりません。この最初の協会は日本ソフトボール協会という形でまず置き換えて構わないんでしょうか。そこの小林さん、代表は今、小林さんなんでしょうか。それとも、このマスターズに関する権限を与えられてる執行者とか執行代表者が小林さんになるのかが分かりません。教えていただきたいと思います。
- 333:◯大森委員長 古市副主幹。
- 334:◯古市副主幹 まず、日本ソフトボール協会から一任されております。その一任といいますのは、マスターズ、このマスターズに関する権限を一任されておるということです。
以上です。 - 335:◯大森委員長 山口委員。
- 336:◯山口委員 最初の質問の残りなんですけど、今回エントリーされた方は、この小林様が選手として認めるというふうに承認を得たと思うんですが、それは何らかの様式で残ってたりとか、エントリーされたりしてるんでしょうか。その上には、各国のソフトボール団体の承認を得ていることがチームエントリーの条件と書いてるので、きっとそれがあると思うんですけど、その辺りも教えてください。
- 337:◯大森委員長 古市副主幹。
- 338:◯古市副主幹 書面というのは無いのですが、例えばなんですけど、今の香川県のチームにつきましても今回特別に出場が認められまして、それも日本ソフトボール協会がまず香川県ソフトボール協会に、選手選考につきましては一任しております。香川県ソフトボール協会の登録チームの中から選手を選ぶというふうに、県のほうから聞いております。と同じように、女子の部分についても同じということは、日本ソフトボール協会が香川県ソフトボール協会を通じて私のほうに聞いておりますので、書面は無いかも分かりませんが、承認を受けておるというふうに理解しております。
- 339:◯大森委員長 山口委員。
- 340:◯山口委員 通常のイベントとか、あと、東かがわ市にもいろいろな大会に参加する条件の中に、承認を受けてることというのがあると思います。この方が例えば優勝した、選抜をされたというのを、口頭ではなくて書面でなかったら補助金出せませんとよく言われますけど、市のほうは、これも書面は無いけど適用するのだという意見でよろしいんでしょうか。
- 341:◯大森委員長 地域創生課長。
- 342:◯朝川政策統括監 反問を、今の質疑に対して。
今の質疑の意図として、この大会をいわゆるオフィシャルなものでないと、補助金の対象とすべきではないという、そういうお考えからの御質疑でよろしいですか。 - 343:◯大森委員長 山口委員。
- 344:◯山口委員 回答します。オフィシャルなものである、例えばオフィシャルではない、それを比較しているわけではありません。そもそも、この大会がどういう趣旨をもってされてる大会なのかが分からないので、それを確認をしたいと思ってます。また、追加資料も提出を求めたところ、執行部側より、エントリーとしてはソフトボール団体の承認を得ている、そして日本代表は小林真由美さんだと書かれておりますので、当然、小林真由美さんが承認を出したということの書類なりがあると思うのですが、それが無いにもかかわらずどうして補助金が得られるのかなということに悩んだので、確認をさせていただきました。
以上になります。オフィシャルかどうかを問うてるわけではございません。 - 345:◯大森委員長 地域創生課長。
- 346:◯朝川政策統括監 そういう書類面は無いということになります。もともと、提案の趣旨から大分外れたところで議論がなされておるように感じるんですが、そもそもマスターズ、一般的にマスターズと言われる大会、これに限らず、については、その競技を楽しむというか、単に選手権としての大会よりも、むしろ親睦という意味合いを持った大会で行われているということなので、例えば2021年に関西圏でワールドマスターズゲームというのが開催されますが、あれは基本的には参加料を払えば誰でも出られるという話になってます。したがいまして、そういう観点から言えば、マスターズの大会というのが、それほど何かにがちがちに縛られたもんではないと。結局のところは、一番最初に提案の理由として申し上げたところであるんですが、東アジアから200人を余っての人が来ると、そのこと自体がこの地域にとってのメリットになるということを申し上げたのに、だんだんとその参加資格や何とかいうようなところの本筋でないところの質疑に終始されとるように思うので、ちょっと論点を戻していただく必要があるのかなと。
(発言する者あり) - 347:◯朝川政策統括監 もちろんそうなんですが、その大会の趣旨が、市長も言われましたように、集まることによって国際交流の進展に、補助金の目的はダイレクトにはこの大会を開催するための補助金ではありますが、その成果はそれから後のインバウンドにつなげる、それがその大きな目指すべきところというところを、この大会の開催だけに今注目されておるようですけれども、そうではなくて、もっと先のことを見越したそういう補助金なんだというふうに御理解をいただければ分かりやすいんではないかなというふうに思います。
- 348:◯大森委員長 暫時休憩します。
(午後 1時22分 休憩)
(午後 1時22分 再開) - 349:◯大森委員長 再開いたします。
山口委員。 - 350:◯山口委員 マスターズの補助金からインバウンドのための呼び水、呼び水的なものということなので、それ自体が若干先に進んだのかなと思うんですけど、呼び水であれば、最初に言ったように、この全体の団体を今後も呼んでくるためには、個々の例えば香港と話をする、シンガポールと話をする、日本のこの小林さんと話をするではなくて、これらがみんな集まってる団体とどんどん交流を持っていったほうがインバウンドの効果があるんでないかなと思います。そのためにも、主催団体としての組織化されてなかったら、じゃあどこに言っていけば全体の話が通じるか。それは香港に言って、あと香港が言ってくれたらみんなに広がるとかいうんではなく、全部が集まるところをきちんと把握をして、そういうところと連携をとるのがインバウンドなり集客を上げる方法だと思うんです。そういう先のことも踏まえて組織が無いのは何でかなというのが、僕は疑問に思いました。
- 351:◯大森委員長 地域創生課長。
- 352:◯朝川政策統括監 えらい組織にこだわりをお持ちになっとるんですけれども、今回200人を超える人たちが実際にこの地に来ることによって、直接市民と交流もする機会も出てくる可能性はあります。そういったところで、決して行政とそこのチームだけでなく、例えば晩御飯食べに行ったお店の方、お店に来とる市民のお客さん、そういった方との交流も生まれる可能性というのは、何晩かここで泊まられますんで大いに期待できると思います。そういうことから、いろんなネットワーク、それがビジネスにつながるかも分かりませんし、今後の個人の交流にもつながるかも分からん、そういう機会であるということで、市長はこの大会を是非とも成功させたいという熱い思いを持って、県知事にも訴え、県からもその期待をされ、それから国のホストタウンの事業としても、香港の部分だけしかその交付金の対象にはならんですけれども、そういった部分で認めていただいてるということを、これを決して忘れてもらっては困ると思います。
横にそれましたが、議会自ら行政に対して渡した権利です。
自分が聞いた内容がどういう意味か問われても何も困ることはありません。
というか、反問権を行使されたら、自分の持ち時間をとめて、なぜこの質疑や質問をしようとしたか深い説明ができるんですよ。これめちゃくちゃありがたいです。
いつ聞かれても胸を張って即回答ができるよう、「待ってました反問権」と思えるよう、これからもしっかりと根拠となる数字やデータを駆使して質疑や質問に望んでいきたいと思います。
ただ毎回自分の質疑や質問がハイクオリティでない事もあります。そういう時は素直に反省して次に進みます(^^;
アイキャッチ画像は「AC]さんの写真を使用しています。
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ざっくり書くと「お前の言いたい事よく分からんけん、何が言いたいか教えて?」って言い返せる権利ですね。