今月の小学校土曜日学習は「カンフー」をやってくれと頼まれました。
これまでもニュースポーツやバドミントン、キンボールなどをやっていたんですが、今回は僕が担当という事で上の依頼になったわけです。
単純に動きを教えたり、カンフーの柔軟をしてもいいんだけど、それだとただのカンフーの授業になってしまう・・・
子ども身体運動発達指導士としては、単純にカンフーを教えるのではなく、カンフーを使って(プレ)ゴールデンエイジの子どもたちにひらめきと新しい神経回路の誕生の機会を作ってみたいのですよ。
(今回の対象は2,3,4年生。それぞれ50分ずつです)
という事でこんな事をしてみましたノ
と言っても単純に、
(1)プリパレーションタイム(準備運動)としてスキップを使った動作を行う
(2)2班に分けて武器(長器械と短器械)を体験してもらう
だけです。カンフーの柔軟や動作指導は全く入れていません。
スキップ動作はSAQでも学んだものを利用。
スキップが出来ない子供も多いけど、目的はスキップを覚えることではありません。
リズムよく動きながらいろいろな動きを体験してもらう事が目的です。
あと波及効果として、子どもの特性を見るのに役立ちます。
僕の言った通りに動こうとしているか(言葉のキャッチボールができている)、回転動作の時の身体のキレ(回転が得意orきちんと止まれる)などなど。
個々人の違いはもちろんありますが、学年によって特性があって勉強になりました。
武器の方は短器械を、太極拳の先生に任せて、僕は長器械を担当しました。
ちなみに短器械は、刀・剣・扇といろいろ持っていったので、子どもたちは楽しんでた様子です^^
長器械の方は最初に簡単な動作を見せて、動いてもらいます。あえて動かし方は説明しません(←ここがポイント)
ひとしきり悩ませた後に漸進性にそった分習法で説明します。
今回やった動作は「背棍」という動作。
これを漸進性で表現すると
「握る」→「振る」→「持ち替える」→「棒を背中に乗せる」→「足を出す」
になります。
「握る」は単純に言葉で説明。
「振る」動作はブランコあそび
「持ち替える」はきょうつけの姿勢
「棒を背中に乗せる」は挨拶の姿勢
「足を出す」はアキレス腱伸ばし
なじみのある動きを使って『コツとカンの習得』を促してみました。
普段しているいろんな動作が新しい動作を習得する時に生きることを先生にも伝えてきました。
当たり前と思ってる動作が新しい習得に役に立つというのは驚きだったようです。
× 新しい動作 = 新しい技術
○ 新しい動作 = これまで経験してきた動作の組み合わせ
なんですね。なのでプレゴールデンエイジの時に、いろんな動きを経験していたほうがいいんですね
一息経験した後は、自由な動きを自分で作ってみようと話して、自由に棒を振らせてみます。
指導ではなく自分で動きを創造するという体験を上手く味わってもらえたかな?
ちなみに棒の場合、動きの中でどっちを上にするの?どっち側を振り下ろすの?と悩む方が多いです。
今回それが分かりやすいよう、僕は棒ではなく↓を使って教えてました。
これなら動きが見やすいし、何よりも目を引くので子どもも飽きずに見てくれました^^
最後は短器械や長器械を使えるようになればこんな道具も使えるようになるよという事で簡単に演武を披露。
片手で回したり、両手で棒のように回したり、首や足を使っていろんな動きを見せてみました。
最後はゆっくりと手のひらに折りたたまれて収納。
鎖が折りたたまれながら手の中に入ってくるが、すごくびっくりしてた様子でした。
楽しかったからかな?皆が話してたのを聞いて他の学年の子どもたちも休憩時間にやってきました。
「これ僕たちも出来るの」
とうれしそうに聞いてきます。
・・・すまぬ、今月君たちの学年は体育ないんだ
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